行動療法士の資格・行動療法とは

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行動療法士とは?

行動療法士

行動療法士とは日本行動療法学会が行動療法士として

必要な基本的や知識や技能、研究能力を認定する資格です。


行動療法士の資格を取得するには、まず日本行動療法学会に入会する必要があります。


【学会への入会方法】

学会事務局へ入会の申請を行います。原則として学会員2名の推薦が必要です。


また、行動療法士の資格には認定行動療法士と専門行動療法士の2つがあります。


認定行動療法士

認定行動療法士の資格認定には次のような規定があります。

1.日本行動療法学会の会員歴が1年以上あること。

2.学会が主催する行動療法に関する研修を、延べ6時間以上受けていること。

3.学会で行動療法に関する研究発表を1回以上行っているか、1編以上公表していること。

資格認定の審査は年1回あり、毎年10月に申請を受け付けています。


専門行動療法士

専門行動療法士の資格認定には次のような規定があります。

1.日本行動療法学会の会員歴が5年以上、あるいは認定行動療法士資格取得後2年以上あること。

2.学会が主催する行動療法に関する研修を、延べ30時間以上受けていること。

3.学会で研究発表を1回以上行っていること。

4.行動療法に関する研究論文を1編以上公表していること。

資格認定の審査は年1回あり、毎年10月に申請を受け付けています。

行動療法とは?

行動療法

行動療法とは精神医学の療法の一つで

現在では認知療法とともに「認知行動療法」ともいわれています。


簡単にいえば、「患者の現在の行動に着目し、考え方の癖、価値観などの認知のゆがみを修正することで行動の修正を試みる療法」です。


行動療法は「学習理論にもとづいて人間の行動を変える、変容する方法のシステムあるいはプログラム」と定義されています。(定義は他にも色々とあります)


行動療法における学習とは、経験を繰り返すことによって新しい行動が身に付く過程と考えられています。


レスポンデント条件付け技法

行動療法の分かりやすい例として有名なのは「パブロフの犬」ではないでしょうか。

犬に食事を与える時にブザーを鳴らしてから与えると、最初は食事を与える時に出ていた唾液が、ブザーを聞くだけで出てくるようになります。これは犬の心の中で「ブザーが鳴ると食事がもらえる」という反応が出てくるからです。

これを専門用語でレスポンス条件付けといい、無条件の刺激と条件つきの刺激を組み合わせることによって強化と消去を行っていきます。


オペラント条件付け技法

レスポンデント条件付けは患者にとって受動的な条件付けであるのに対し、オペラント条件付けといわれるものは患者に行動の自発を促し、結果を伴わせる能動的な条件付けといえます。

例えば、犬小屋の前に「ブザーを押すと食事が与えられる仕掛け」を作ったとします。

こちらの場合、犬が「自らブザーを押すという行動」を起こさない限り、「食事がもらえる」という結果は手に入りません。

例え最初は全くの偶然であったとしても「ブザーを押すと食事がもらえる」という行動を繰り返すと、犬もその結果を記憶していきます。

オペラント条件付けでは、このプラスの強化刺激とマイナスの強化刺激を考えます。

(正しい行動から良い結果を得る・正しい行動を行わないと良い結果は得られない・正しい行動ができないと罰を与えられてしまう・正しい行動は罰を与えられない)


基本的な行動療法の実際

基本的な行動療法では、まず診断に当たり行動を分析し、その行動はどういった事情で起こり、どのような結果を残したかを分析します。

その状況と結果を考察して、患者の修正を行うために治療方針を決めて、治療方法を選択します。

その技法の一つに社会的スキル訓練(SST)があります。

これは、対人行動の障害やつまづきの原因を、社会的スキルという客観的に観察可能な学習性の行動欠如ととらえ、不適切な行動を修正し、必要な社会的スキルを積極的に学習させる治療法です。

行動療法の適用

対人恐怖症やパニック障害などによる広場恐怖、乗り物に対する恐怖などにより日常生活に支障をきたしている人が少しずつ実際に行動し、段階的に成功体験を積むことにより障害を克服していきます。


抑うつの改善、不登校の支援、LD(学習障害)の支援、自閉症児やアルコール依存症、肥満症の治療など幅広い分野にも応用されています。


行動療法はカウンセリングの中でも比較的短期療法であり、短時間・短期間・低料金で効果を上げる事が期待出来る療法です。

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